子育て・子育ちいきいき計画・傍聴記①

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【効果のある評価手法を選択することが、まず第一歩!】

実は、「行政評価」の定型はなく、各自治体の実態や目指すべき方向性によって、いろいろな手法がとられています。

これまで国分寺市は長らく、「事務事業評価」の「内部評価」のみでしたが、これだと、①事業単体で完結するものばかりではないので、成果の全体像が見えにくい ②手前味噌になりがち という課題がありました。

さらには、市財政の悪化に伴う歳出削減を適切なものとするためには、同一施策につながる事務事業を横並びに評価しながら事業を見直していくことが必要不可欠であることから、「施策評価」の導入を求めてきました。

 

現在は、長期総合計画の評価についても、このいきいき計画についても、「施策評価」となっていますが、一口に「施策評価」と言っても、これもまた定型化されているわけではないのです。

たとえば、国分寺市がやっているように、施策につながる事務事業ごとに評価し、その平均値をとるやり方。⇒課題:手間暇がかかる。

また、その類型として、各事務事業の評価ポイントを市の戦略に伴った傾斜配分とし、優先順位をつけるやり方。⇒課題:傾斜の妥当性がはかりにくい

さらには、計画策定時に、あらかじめ施策ごとの成果指標・ベンチマークを設定し、ダイレクトにそれを評価するやり方。⇒課題:適切なベンチマークの設定ができるか

 

 

【いきいき計画の評価にあたっての、問題点】

先日も書きましたが、PDCAサイクルに基づいて「事業改善」=次の予算に反映するためには、少なくとも事業が完了した次の年の9月末までには評価を終えなくては、間に合いません。

ところが、これまで長らくこの「いきいき計画」の評価は、事業完了の次の年どころか、次の次の年くらいにようやく評価報告書が出来上がる・・・、という有様で、評価が改善につながっているのかどうかすら、検証できない状態でした。

理由は、計画に記載されている事務事業が何百もあるうえに、外部評価のため、評価委員がその事業自体を理解・把握するのに時間がかかるとのこと。

 

であるならば、そもそもの計画のつくりを、「評価することを前提」にして策定すればよいと思いませんか?

 

ここで一言付け加えると、民間では事業を進めていく上では当たり前である「評価」が、行政では、必要という認識がほとんどなかったということ。

「行政の仕事は、なかなか数値化しにくい」との言い訳で、ずーっと、やってきませんでした。

近年、総務省が主導する形で「行政評価」の取り組みが進められ、様々な法律にも自治体が計画等を策定する際には市民参加による評価をすべしとの規定もなされる中、「なんだか、評価はしなくちゃいけない」と、「評価がすることが目的」となり、本来の目的である「評価を次の事業改善につなげる」という大事なところが抜け落ちてしまっている懸念があります。

だから、2年前の事業を評価するという首をかしげるようなことも、平気でできたとも言えます。

 

けれども、そのことによって、市民ニーズとかい離したまま、市民の不満がどんどん高まっている事業も多々見受けられたことも、また事実です。

 

(以下、子育て・子育ちいきいき計画・傍聴記②に続く……)

 

 

tomoko