今こそ、図書館が大事!

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本多公民館・新緑まつりの企画、「ブックカフェ」に参加しました。

「あのとき背中を押してくれたわたしの1冊」を持ち寄り、それぞれ披露するという内容です。

 

【このイベントの特徴】

この企画は、実は大変画期的でして、1つめは、「公民館まつりに、初めて図書館が参加した」ということ、2つめは、「市長部局や市民団体とコラボレーションした」ということ、3つめは、「1円も使わないで実施した」ということ。

●1つめについては、私も今回初めて知ったのですが、お聞きになった国分寺市民の皆さんは、「え!? えぇ~~~」という感じじゃないでしょうか。

なぜならば、国分寺市の公民館と図書館は併設というか、同じ建物の中にあるからです。しかも、同じ教育委員会の、同じ社会教育の分野にあり、活動する市民からすると、一体化して利用している施設というか機能です。

今回で、新緑まつりは31回目を迎えましたが、今までの30年間は、お隣の図書館はどのような思いで公民館まつりを見ていたのかなーと、あらためて知った事実に私も驚きました。

●2つめについては、昨年度の提案型協働事業で、「本がつなぐ人とまち」をテーマにした「国分寺ブックタウン事業」が実施されましたが、今回の企画は、その主体者である西国図書室と協働コミュニティ課とのコラボレーションです。

たしかに、国分寺市の図書館が企画した事業としては、これまでにない発想で、おおよそ20人くらいの参加がありましたが、年代も様々で、とても面白く、考えさせられるお話が聞けました。

●3つめについては、一応、「ブックカフェ」と銘打たれているので、インスタントコーヒーと紅茶、シュガー、紙コップ、マドラーなどが、セルフサービスで用意されていました。図書館課長に、図書館の経費で出したのかと聞くと、「ぜーんぶ、もらい物や提供されたもので、図書館としては1円も使っていない」とのこと。「いかにお金を使わないで、イベントを実施するかを考えた」ということです。

同じフロアでは、図書館の廃棄本を並べた「図書館リサイクル市」も大盛況でした。

 

なんか、図書館も変わろうと努力しているのかなという、芽吹きのようなものを感じました。

 

間違いなく、「図書館」は変わらなければなりません。

なぜならば、本来であれば、今の時代にこそ求められる、必要な機能を有しているからです。

その大事なところに、残念ながら、市民も行政も、当の図書館職員も気づいていないのではないかと、私は常々歯がゆく思っています。

 

【私が期待する今後の図書館の方向性】

●今までの図書館は、「個人と本をつなぐ」でしたが、これからは、「本を媒体にして、人と人、人と地域をつなぐ」役割を担ってほしいと思います。

 

●昭和25年にできた「図書館法」は、一見古そうですが、実は今の時代にも十分に機能する法律だと私は思っています。「図書館=本を借りるところ」というイメージがほとんどでしょうが、この法律には、実に多種・多様な事業や役割を図書館が担い、奉仕することを規定しています。あらためて読み直していただき、現状とのかい離を正していただきたいと思います。

 

●ブックカフェ内でも発言しましたが、次々と絶版本が増え、今や「お金を出しても買えない本」が多数存在しています。書店にもない、古本屋にもない、そういう本が図書館にならあるという、そういう存在になってほしいと思います。

 

●同様に、インターネットが普及し情報過多社会と言われながらも、「なかなか手に入らない情報」が必ず存在します。それは、HPを持たない小さな団体の主催事業であったり、地域のミニコミ誌であったり、地元在住の市民の自費出版であったり。あるいは、行政など関係機関の発行物についても、存在も内容も意外と知られていません。そういう「地域情報」を大切にしてほしいと思います。かつて視察に行った図書館の地域情報コーナーでは、新聞の折り込み広告も貴重な情報として並べられていました。

 

以上の私の主張をお読みになられた国分寺市民の皆さん、どうお感じになられましたか。

なるほどそうだ、そういう図書館になってほしいと思われたら、そういう図書館になるように、少しずつでも声を出しながら、みんなで変えていきましょう。

そうすることで、図書館が、私たちの生活や人生にとって、本当に役立つ図書や情報の宝庫となり、頼れる施設になります。

 

 

 

 

 

tomoko