思いがけない「送りもの」

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今回の選挙の開票所へは、夫に行ってもらうことにしたのですが、ふと、いい経験になると思い、大学生の息子にも勧めてみました。

そうしたら、高校生になったばかりの娘も「行く」とのこと。

実は翌日、高校の合宿があり、朝早く出ないといけないし、風邪気味で咳も出ているので、どうかなーと思ったのですが、本人はすっかり行くつもりで準備しているので、そのまま送り出しました。

 

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私は、娘が3歳の時に市議会議員になりました。その間、今回を含めて私自身の選挙は4回、私が応援し関わった選挙はそれ以上あり、生活の中に自然に「選挙」や「政治」が入り込んでくるという環境だったせいか、「選挙」がとっても好き。

 

私の2回目の選挙期間中、父に手伝いに来てもらっていたのですが、娘(当時:小学校2年生)が、近所を回る選挙カーにくっついて行って困ると、言われました。夕方、急に姿が見えなくなり、青くなって30分くらい捜し回っていたら、「おかあさんかと思って行ったら、〇〇さんだった」と、帰ってきたとのこと。

その翌日の夕方、近所で遊説をしていると、私のナナメ後ろに立っていた小さな女の子が、手を叩いてくれました。「可愛いご声援、有難うござ……」と振り返ると、なんと、娘!!

雨の中、傘もささずに一輪車(二輪車じゃないですよー)でやってきたみたいで、慌てて家に送り届けると、案の定、父が家の前でウロウロ。

父によると、家に入るなり、「おかあさんに会った! イェ~イ!!」と、ピースサインで、ご機嫌だったそう。その上、「あのね、選挙の人の、〇〇さんにも会った、〇〇さんも見かけたんだよ~、スゴイでしょ~」と、おじいちゃんに自慢していたとのこと。

もっと大きくなると、選挙公報を隅から隅まで見て、誰の写真がどうのキャッチフレーズがどうの経歴がどうのと、いっぱしの評論家。

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そんな、選挙フリークということもあり、最初は初めての開票所ではしゃいでいたらしいのですが、そのうち票が全く伸びなくなると、無言状態に……。そして、11時前には「もう帰る」と夫に言い残し、歩いて帰ってきました。

家に着くなり、別室で泣いているのを、今回手伝いに来てくれている母が気づき、そばに行ったはいいけど、もらい泣きして一緒に泣いている気配が(-_-;)

 

娘自身も悔しい気持ちがあるんだろうけど、きっと私が悲しんだり傷ついているんじゃないかと慮って涙が出ているんだろうと、「私は大丈夫だから。議員だけが仕事じゃないし、他に仕事を見つけて頑張るから、そんなに心配しなくていいよ」と声をかけると、ちょっと落ち着いたのか、お風呂に入りました。

 

次の日、眠れたのかどうか5時に起きて、両目を腫らして家を出ました。

「選挙」は自分だけのことと思ってたけど、こんなふうに家族まで巻き込んじゃうんだなー、可哀想なことしたなー、申し訳ないなーと思っていたら、1時間後、娘からメールが届きました。

 

お疲れ様でした。これから、出来るだけサポートするから、頑張ろうね。

 

実は息子も前夜、開票所から帰るなり、「おかあが一番大変な時に、何もしてあげなくて、本当に申し訳なかった。これから、いろんなこと手伝うから」と、言ってくれたのです。

 

昨日、私の座右の銘として、「人生において、無駄な経験は何一つない」という言葉をご紹介いたしましたが、その他にも「人間万事、塞翁が馬」とか「ピンチをチャンスに」という言葉もあります。

私のこれまでの人生でも、まさにそうだなと思わせてくれる体験がいくつもありました。

このことを、今こそ、私は「おかあさん」として、2人の子どもたちにしっかりとおしえてあげたい。

 

これからの人生で、「失敗した」とか「もう、どうにもならない」と、落ち込んだり絶望したりすることがあるでしょう。

でも、一見「マイナス」と思えることが、実は「プラス」に転化するということが、人生ではいくらでも起こり得る。

けれども、そうなるためには、自分自身がその「マイナス」と思えることをどう受け止め、どう前向きに捉え直していくか、ということにかかってくるんだと。

 

 

母親が市議会議員ということはもちろん、身内の選挙という、普通の子どもなら滅多に経験できないことを経験させていただいたんだから、有り難いことだと受け止めて、これからも頑張ろうね!!

 

 

tomoko