障がいがあるからこそ、共に~

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成年後見制度講演会 第2弾 「障害者の地域生活支援を考える~成年後見制度を中心として~」に参加しました。

講師は、大正大学教授でご自身もソーシャルワーカーとして活動をされている、沖倉智美さんです。

 

障がいのある我が子を抱え込んでしまい、逆に社会の中で生きることを妨げている親が少なくない、というお話がありました。

たしかに、そういう事例があるのも事実です。

 

でも、一方で、こんな風にも考えるのです。

子育てとは、子どもが「巣立つ」ための作業であるとも言えますが、子どもが巣立つ先の社会が信頼できなかったり、不安を感じさせるような状態であるならば、いつまでも、自分の巣の中で育みたい、育まなければと思ってしまうのも親心ではないでしょうか。

この子のことを、大事に思ってくれる存在が、自分以外にはないと実感するほど、辛く苦しいことはありません。

学校に託せる、職場に託せる、地域に託せる、あの人にもこの人にも託せる……、そういう社会的な関係、かかわりが増えていくことで、親も子も自信がつき、余裕ができ、いろいろなことにチャレンジしようという勇気と気力が湧きます。

 

これまでは、障がい当事者や家族が努力することが求められてきました。

でも、これからは、周囲の人間の方が努力し、変わっていく番だと、私は思っています。

でも、残念ながら、人の意識は「自然に」「なんとなく」変わるものではありません。

 

だからこそ、個々人が変わるための策を、学校や行政や職場や地域の中で、意識的に戦略的に計画的に進めていく必要があります。

その、ひとつが、「共に過ごす」ことだと思います。

その信念をもって、保育園や幼稚園、学校、職場、地域の中で、障がいのあるなしに関わらず、共に学び、活動し、生活するための施策を求めてきましたが、あらためて、まだまだ道半ばであることを、痛烈に感じさせられました。

 

 

tomoko