若い人の伸びようとする力は、素晴らしい!!

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この事業は、国分寺市障害者計画の「基本目標3 自分らしい働きかたへの支援」の「主要課題4 地域社会への働きかけ」の具体的事業「雇用啓発事業」として、年1回行われています。(これまで私も何回か参加させていただきましたが、「啓発」とうたいながらも、市役所の”端っこ”の会議室とか、今日もいずみホールの“隅っこ”の会議室でした。なぜ?) 本日は約20名の方がいらっしゃいましたが、その中でどの程度の方が「事業主」の方なのかな~とキョロキョロしてしまいました。雇用啓発事業なので、もっと事業者の方にご参加いただいて、ご理解・ご支援いただける事業にしましょうよ。

←のセミナーに行きました。セミナーの名称がとっても長いのですが、「第5回国分寺市障害者雇用啓発事業」の「事業主・福祉施設・支援者のための障害者雇用セミナー」で、その内容が「発達障がいの方に伺う~仕事と生活の両立~」ということです。

 

まず、国分寺市障害者就労支援センターの現状についてのご説明がありました。

平成19年4月に開設され、社会福祉法人(けやきの杜)が受託しています。

登録者数は現在181名(身体障がい21名、知的障がい81名、障害者手帳の取得をされていない方も含めた精神障がい82名)。

※セミナー内では、この「3障がい」しかご紹介がありませんでしたが、国分寺市の障害者就労支援センターでは、この他にも発達障がいや高次脳機能障がいの方も支援対象としています。

 

次に、現在も就労を継続している「発達障がい」と診断された若者2名から、現状と課題についての生の声を伺いました。

お二人とも、大学に入学して以降に発達障がいとの診断がなされました。

その時の思いについては、正反対でした。

お一人は、「ほっとした。私の問題ではなく他に原因があったということ。障がいがわかればそれに対処する方法もわかる。かえって救われた」とのこと。

お一人は、「障がいがあるということは、誰かに保護され支援してもらわないと、自分では生きていけないという、能力というか自分への不安・危機感を、なかなか拭えなかった」とのこと。

 

受けた思いは異なっていても、それぞれ自分に課せられた課題というか問題に対して、どのように向き合い、乗り越えていこうかということを、常に考えながら行動しているという姿勢に胸を打たれるとともに、大変感銘しました。若いっていうことは、そういうことなんだと、あらためて思った次第です。

 

「発達障がい」は何も特別に困難な事例ではなく、さまざまな障壁や困難な状況を抱えながら人は生きていきます。

そのような「生きづらさ」に対して、どう対処していくのか。

 

もちろん、答えは一つではありません。いろいろな解答があると思います。

でも、あえて、その中の一つとして私が挙げるとすれば、「自らに対する揺るぎない肯定」と「自らを受け入れてくれる安心できる存在」という、この二つがあれば、乗り越えていこうと思う、いこうとする力になるのではないかと。

「自信」までいかなくていいんです。少なくとも自分を否定するのではなく「肯定」することが大事なのです。

そして、その、自らを肯定する気持ちというのは、なかなか自分一人で構築することは難しく、やはり、身近に自分を受け入れて肯定してくれる存在があってこそ、と思うのです。

親や教師や周囲の大人たちは、そのベースさえ子どもたちの中に培っておけば、多少の困難に対しては、ぶつかって、戦って、乗り越えていくんだという、なんというか、太古の時代から脈々と受け継がれてきた若者特有のパワーが働くんじゃないかと。

能天気とか理想論とか言われてしまうかもしれませんが、私は今日のセミナーに参加して、あらためてそう思いました。

 

それから、もう一つ。

 

お二人とも、得意なことは「作業に集中すること」、苦手なことは「人と雑談すること」。それぞれ職場の人間関係ではご苦労されているようですが、それに対してはこういうご見解も。

「障がいがなくても、人間関係をうまく結べない人もたくさんいることが、就職してわかった」「障がい者という壁よりも、正規・非正規雇用や派遣などという雇用形態による派閥に対して壁を感じる」

 

そこで、私は閃いてしまって、つい熱くなって、質疑応答の時間にこういう意見を述べてしまったんです。

 

「終身雇用の時代には、企業はいったん雇用した人間に対しては、定年するまで大事に育て、職場支援のみならず家族を含めた生活に対する支援も行ってきた。けれども、バブルが崩壊し、人もコストとみなす時代になり、効率のいい即戦力を求めるようになった。そうなると、割を食うのはスキルのない未熟な若者たちである。

今の社会は障がいのあるなしにかかわらず、若者たちが働き続けることが難しい時代になってきた。けれども、それを変えていくためには、若者だけが努力をするのではなく、年長者である我々や、企業や組織や社会が変わっていく必要がある。

障がいがあるからとか、雇ってもらっているからなどと遠慮してはいけない。むしろ、働きにくい若者の代弁者という気概を持って、声を出していってほしい」

 

苦手なこと=想定外のことを聞かれること。

そういう風に聞いていたにもかかわらず、もはや「発達障がい」というテーマを超えた、超想定外の大きな提案をしてしまった私に対して、

若者お二人は、「組織を変えるために声を上げるというよりも、まずは目の前のことをしっかりと取り組んでいきたい」

「ただ声を上げるだけでは職場の雰囲気が悪くなるだけ。管理職など、組織を変える権限を持てるようになった時に取り組んでいきたい」と、非常に冷静に、常識的にお答えいただきましたm(-_-)m

 

ごめんね。混乱させるようなこと言っちゃって。

でも、おばさんの真意は、障がい当事者や若者たちだけが努力するんじゃなくて、我々や組織・社会も変わる努力をしなければいけないということを言いたかったの。

どなたか関係者の方でこのHPをご覧になられた方がいらっしゃったら、ぜひ代弁してください~~~。

 

 

 

 

 

 

tomoko