部活ができる子、部活ができない子

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都内6地区12ブロックに分かれ、都内約180校が参加。8月22日〜10月14日まで複数日にわたり熱演を披露。会場準備や当日の受付も高校生が担当している。

今日は、東京都高等学校文化祭演劇部門の多摩北地区大会を見ました。

 

一つの演目が50分もあり、演じる方も観る方もとっても集中力を要するわけですが、演者の気持ちが萎えるような言動は一切なく、笑うときには大笑いし、真剣なシーンにはかたずをのむという、観客の高校生の真摯な姿勢に胸を打たれました。

 

私も実は、中学校1年生の時に演劇部で活動していました。 とっても楽しかったのですが、当時は「部活=運動部」、「汗=青春、尊い」みたいなイメージが根強くあって、演劇部というだけで嘲笑され、揶揄されるような環境でした。

決して楽して遊んでいるわけではなかったのですが、自分でもなんかめげてしまって、2年生からバレーボール部に転部したのです。でも、中学生の世界で、途中入部という立場は結構厳しいのです。なかなかなじめなくて、ほとんどいい思い出はありません。

 

高校も所属したいと思える部がなく、大学に進んだ時には、「絶対に今度こそ演劇部に入るんだ!!」と強い決意で臨んだのですが、入学時の公演の演目が、ちょっと暗いというか、私の目指す方向性と違うような気がして、断念してしまいました。(後で、そんなでもないということがわかったのですが、もうその時には違うサークルに入っていて、掛け持ちは難しいので、やはり断念)

 

でも、ずーっと心の中では、「やりたかったなぁ~~」という思いが残っています。

 

先日、主任児童委員の方から、「部活に入らない子がいる」という話を伺いました。 担任の先生が勧めても、絶対に入らないのだそうです。

だから、表面的には、人と関わりたくないとか、部活でしんどい思いをすることから逃げているなどと思われているようです。 でも、実はそうではないのです。

 

部活をするには、いろいろとお金がかかります。用具やユニフォーム、遠征に参加する際の交通費など、ばかになりません。 家庭の家計状況を考えると、とってもそんなお金を出してもらうのは無理だと、子ども自身が考え、あきらめるのだそうです。

 

このような理由で「部活をしない子」は、決して少なくないと聞きました。

 

今年の東京は、スポーツ祭やオリンピック招致で大騒ぎでした。「子どもたちに夢を!」とのうたい文句も何度も聞きました。

たしかに、そのことでさらに大きな夢を持ち、羽ばたくチャンスを手にする子もいるかもしれない。

でも、その陰には間違いなく、相変わらず、引き続き、夢を持てないままに毎日を過ごしていく子どもたちがいます。 そのことも、併せて考えていくことが、必要なのではないでしょうか。

 

学校教育の目指すべき目標は、学力向上だけでも、一部のエリートを育てることだけでも、ないはずです。 部活動も含め、学齢期にしかできないことを思いっきり体験してもらえるような環境整備とは何かということを、もっと真剣に考えなければならないと、あらためて強く思いました。

tomoko