福祉と教育の連携による「不登校支援」が必要(9月議会質問③)

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子ども家庭支援センターと教育相談室の連携を

今まで不登校は、全部が全部とは言わないが、
当事者、そして家庭に問題があるのではないかという
捉え方をされてきた。
そのことによって、当事者とその家族は、
非常に孤立してしまっている。

本来ならば、人間は自分の力で回復していく力を持っているが、
そういう中で、
その力すら奪われてしまっている現状である。

「スクールカウンセラー」と「スクールソーシャルワーカー」の違いは、
カウンセリングとは、心理的アプローチによって、
当事者の中にどのような課題があって、
それをどう引き出して解決していくかということ。
一方、ソーシャルワークというのは、
福祉的なアプローチの中で、
当事者を取り巻く環境を改善していくことによって、
たとえば、人と人とのかかわりの中で
自己回復していく力を培っていく。
というように、同じ課題に対しても、アプローチの仕方が違う。

また、スクールソーシャルワーカーは、そもそもは日本では、
校内暴力が非常に多かった時代に取り入れられたとのこと。
文部科学省は、今回、不登校の問題解決のために
導入したいと言っているが、
それ以外にも、虐待の問題でも活躍を期待するという方針を出している。

子ども家庭支援センターでは、虐待の問題について、
当事者に関わるさまざまな関係機関が連携して、
どのように改善・解決していこうかという話し合いがもたれている。
不登校の問題についても、同様な形で、
教育相談室と子ども家庭支援センターが連携することによって、
幅広い支援に繋がっていくのではないか。

子ども政策担当部長⇒不登校の場合、基本的には教育相談室の方に相談がいくが、非常に家庭的な要因が強いと思われるケースについては、子ども家庭支援センターに相談が入ってくる。昨年1年間と今年の8月くらいまでに、学校や保護者、主任児童委員や近隣の方など、さまざまな経路を通して、不登校の相談件数が13件あった。この中には、虐待の疑いを持たざるを得ないようなケースも6件ある。
このようなケースについては、保育園、幼稚園、学校、学童保育、主任児童委員、民生委員など、関連する機関の方たちのネットワークとして、要保護児童対策地域協議会を立ち上げ、見守りを始める。改善策については、その都度個別のケース検討会議を開き、具体的にどのようにしていけばよいのかを議論しながら行っている。この傾向は、今後ますます増えていくのではないかと考えている。

不登校の問題については、
これまで長らく、どう対応していいのかわからないという状況があった。
けれども、学校の方でも、さまざまな取り組みを
これからやっていこうという下地ができつつあり、
また、福祉の分野でも、
かなり積極的に取り組まれていることを伺い、
非常に心強く思った。

支援については、絶対的なものはない。
しばらくは試行錯誤が続くと思うが、
当事者、それからご家族の皆さんから、ぜひとも目を離さず、
ほったらかしにはしていませんよというメッセージを、
常に伝え続けることが非常に大事だと思うので、
よろしくお願いいたします。

tomoko