公共図書館のあり方を見直す

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かたはた智子がつないだ市民の声(その5)

平成21年度予算に、「かたはた智子がつないだ市民の声」が反映されています。一部をご紹介します。
「図書館」のイメージは、①本を借りるところ ②静かにしなければならないところ ③書籍等の紙媒体の資料を扱うところ・・・・・・でしょうか。
かつて、生活の中に「本を読む」という余裕や意識のなかった時代に、「一人でも多くの人に本を無料で貸し出す」ことを重点施策とした取り組みは、社会的にも大きな効果をもたらしました。
ゆえに、図書館の役割イコール「本の貸し出し」と思われている方も少なくないと思いますが、それは本来のごくごく一部の機能でしかありません。
多様なツールによる情報が氾濫している情報化社会の中で、市民が求める情報は、幅広く、かつ専門的で高度な内容になっている一方で、
相変わらず、「情報提供=貸本中心」の姿勢を変えない公共図書館を、市民が必要としなくなっているのは必然ともいえます。

私はこれまで、図書館に関する視察や学習会を積み重ねながら、今の社会状況や市民ニーズに対応するための発想の転換、機能の充実を求めてきました。
そのひとつが、自動貸出機の導入です。
機械を導入することによって、職員の業務の半分を占めている貸し借り作業が大幅に削減され、その分、リファレンスその他のサービスの拡大、あるいは職員配置の変更による開館時間の拡大にもつなげられます。
また、利用者にとっても、自分の借りた本をカウンターで職員に見られてしまうことへの抵抗感の解消、プライバシーの尊重にもつながります。

 

これまでは必要性・重要性は認めながらも、財政的な負担が大きいことなどから先延ばしにされてきましたが、国分寺市の長期総合計画に位置づけられたことを後ろ盾にして、昨年の予算特別委員会、決算特別委員会で継続的に指摘したところ、自動貸出機導入の第一歩となる「蔵書へのICチップの貼り付け」を、ようやく今年度から計画的に実施することになりました。

 

また、図書館をこれまでのような「本を静かに読むところ」から、「地域の居場所」、「情報を媒体にして、対話ができる場所」、「学習スペース」としての位置づけとなるよう求めてきました。
その一部実現として、今年度から図書館の開館時間がこれまでの10時から、30分早い9時半からの開館になりました。

 

確かに大きな成果ではありますが、機械の導入や開館時間の拡大が目的ではありません。
それをきっかけとして、今後の図書館をどう変えていくのかという、長期的な展望に立った上で、一つひとつの改革・改善に取り組むことなくしては、結局は税金の無駄遣いで終わってしまいます。
これからのまちづくりに向けて、何を大事にしていくのか。そのために図書館の機能をどう活用していくのか、これからもしっかりと議論していきたいと思います。

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tomoko